駐中国使節と外交官、重慶を視察 西部陸海新ルートの重要拠点

駐中国使節と外交官、重慶を視察 西部陸海新ルートの重要拠点

新華社 | 2023-04-13 13:12:19

   5日、重慶市の鉄道ハブを見学する駐中国使節や外交官ら。(重慶=新華社配信)

  【新華社重慶4月13日】中国に駐在する16カ国の使節や外交官ら約30人がこのほど、重慶市を訪問し、中国西部地域と東南アジアを結ぶ物流ルート「西部陸海新ルート」の質の高い共同建設に焦点を当てた視察を行った。多くの外交官は、中国西部地域の対外開放が目覚ましく、広大な市場が多国間貿易協力により多くの可能性をもたらすとの見方を示した。

  駐中国使節や外交官らは訪問期間中、重慶内陸国際物流ハブ展示センターや重慶鉄道コンテナセンター駅を視察し、西部陸海新ルートで東南アジア諸国連合(ASEAN)地域に向かう定期貨物列車の出発に立ち合ったほか、重慶果園港と重慶の主力輸出製品の展示を見学。港湾型、内陸港(ドライポート)型、空港型を合わせ持つ国家物流ハブ都市の建設状況を視察し、それぞれの国の発展戦略と西部陸海新ルートを組み合わせた協力の機会を探った。

  在中国インドネシア大使館のデヴィ・アビラ文化参事官は、陸海新ルートの発展に伴い、より多くの良質のインドネシア産果物が中国市場に参入できるようになると指摘。今後は貿易と投資の二国間協力をさらに深め、より多くのインドネシア製品が中国に進出することを期待すると語った。

  統計によると、陸海新ルートの物流網は世界119カ国・地域の393の港をカバーし、輸送貨物は948種類に上る。重慶は中国で唯一、内陸港型・空港型・港湾型・生産サービス型の4タイプの国家物流ハブを備える都市となっている。

  シンガポールの呂德耀(ルイ・タックユー)駐中国大使は「重慶を重要なハブとするこの陸海新ルートは、われわれにとって欧州と東南アジアに通じる効率的な貿易ルートだ」と述べ、陸海新ルートが経済活力に満ちた東南アジアと急成長する中国西部地域を結び、商品や金融、データ、技術、人材の円滑な流れを促進しているとの認識を示した。

  陸海新ルートにおける重慶の立地が持つ効果について、在中国マレーシア大使館のサムガン・スブラマニアム公使は、中国南西部の物流ハブとして、ASEAN諸国、特にマレーシアとの間の貨物や製品の輸送で重要な役割を果たしていると指摘した。

  重慶市の張国智(ちょう・こくち)副市長によると、同市の2022年の西部陸海新ルートを経由した貨物の輸送量は前年比32%増の14万8千TEU(20フィートコンテナ換算)、輸送額は34%増の251億元(1元=19円)に上った。pagebreak

  5日、重慶市の夜景を観賞する駐中国使節や外交官ら。(重慶=新華社配信)pagebreak

  5日、長江ナイトクルーズに参加する駐中国使節や外交官ら。(重慶=新華社配信)pagebreak

  5日、長江の水路整備状況を見学する駐中国使節や外交官ら。(重慶=新華社配信)

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