米国に責任あるマクロ経済政策の採用を促す 中国外交部

米国に責任あるマクロ経済政策の採用を促す 中国外交部

新華社 | 2023-03-24 15:17:30

   【新華社北京3月24日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は23日の定例記者会見で、米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻が世界の金融市場に動揺をもたらしていることについて、中国は米国に対し、責任あるマクロ経済政策を採用し、性急な政策調整による深刻なマイナス影響の波及を避け、2008年の金融危機(リーマンショック)の轍を踏まないよう促すと述べた。

   汪氏は記者から「シリコンバレー銀の破綻はリーマンショック以降で最大規模の銀行破綻となった。米メディアは米国内で少なくとも186の銀行が同様のリスクを抱えていると報じている。事件は国際金融市場に動揺をもたらしているが、中国はこれにコメントするか」と聞かれ、次のように述べた。

   中国は関連動向を密接に注視している。今の世界は金融システムが高度につながっており、米国の銀行のトラブルは決して米国一国の問題ではない。シリコンバレー銀の破綻はすでに世界の金融市場に動揺をもたらしている。

   米国が透明性を高め、国際社会との意思疎通を強化し、リスクの程度や今後の処理、波及影響の最小化など国際社会全体が注目する一連の問題をきちんと説明することを望む。これは米国の責任であり、国際社会の期待でもある。

   ドルは国際通貨であり、米国の金融政策は国内経済の調整目標だけに注目するのではなく、マイナス影響の波及をより慎重に評価すべきだ。中国は米国に対し、責任あるマクロ経済政策を採用し、市場見通しと投資家心理を確実に安定させ、性急な政策調整による深刻なマイナス影響の波及を回避し、リーマンショックの轍を踏まないよう促す。関係国の金融監督部門に対しても、各国の預金者を含むすべての顧客の資金を保護する措置を確実に講じるよう促す。

   中国はその他の経済体(国・地域)と共に、マクロ経済政策の協調を強化し、国際経済・金融の安定を守っていきたいと考えている。

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