習近平主席、ロシア公式訪問を開始（詳報）

   【新華社モスクワ３月２１日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は２０日午後、ロシアのプーチン大統領の招きに応じて同国を公式訪問するため、特別機でモスクワに到着した。

   習近平氏を乗せた特別機は午後１時ごろ、モスクワ郊外のブヌコボ空港に到着。習近平氏が搭乗口に姿を見せると、ロシアのチェルニシェンコ副首相ら政府高官がタラップのそばで出迎えた。

   空港では盛大な歓迎式が行われ、軍楽団が中ロ両国の国歌を演奏した。習近平氏はロシア陸海空三軍の儀仗隊を観閲し、分列式に臨んだ。

   習近平氏は書面で発表した談話で、中国政府と中国人民を代表し、ロシア政府とロシア人民に心からのあいさつと祝福を表明。また次のように強調した。

   中ロ両国は山河が連なる友好的な隣国だ。双方は「同盟せず、対抗せず、第三者を対象にせず」という原則の下、２国間関係を強固にし、発展させ、新型大国関係の手本を打ち立てた。中ロ関係の発展成果は両国人民に確かな利益をもたらし、世界の発展と進歩に重要な貢献をした。

   また次のように指摘した。中ロ両国は世界の主要な大国、国連安保理の常任理事国として、国際問題で重要な役割を果たしている。中国は激動し、変革する世界において、引き続きロシアと共に、国連を核心とする国際体制、国際法を基礎とする国際秩序、国連憲章の趣旨・原則に基づく国際関係の基本準則を断固守り、真の多国間主義を堅持していきたいと考えている。世界の多極化と国際関係の民主化を推し進め、グローバルガバナンスがより公正で合理的な方向へ発展するよう推進していきたい。今回の訪問が必ず実り多い成果を収め、中ロの新時代の全面的戦略協力パートナーシップの健全かつ安定した発展に新たな原動力を注入すると信じている。

   今回のロシア訪問では、蔡奇（さい・き）中国共産党中央政治局常務委員・中央弁公庁主任、王毅（おう・き）中国共産党中央政治局委員・中央外事工作委員会弁公室主任、秦剛（しん・ごう）国務委員兼外交部長らが同行した。

   中国の張漢暉（ちょう・かんき）駐ロシア大使も空港で出迎えた。