米国こそが国際ルールと国際秩序の最大の破壊者 中国外交部

米国こそが国際ルールと国際秩序の最大の破壊者 中国外交部

新華社 | 2023-02-23 10:08:18

   【新華社北京2月23日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は21日の定例記者会見で、米国のシャーマン国務副長官が最近、中国に関してネガティブな発言をしたことについて質問を受け、次のように答えた。

   中国は国際秩序の擁護者であり、国連を中心とする国際システムと国際法を基礎とする国際秩序を一貫して堅持してきた。国際ルールを破壊し、踏みにじっているのは、中国ではなく米国だ。新華社は20日に「米国の覇権、横暴、いじめとその危害」と題したリポートを発表し、米国の覇権行為が世界の平和と安定、国際ルールと秩序に深刻な危害を及ぼしていると指摘した。

   米国はほしいままに政治覇権を推し進め、「新モンロー主義」から「カラー革命」、「ファイブ・アイズ」から「クアッド」まで世界各地で対立をあおり、分断を作り出してきた。米国は好戦的な軍事覇権を推し進め、アフガニスタンからイラク、さらにシリアに至るまで、2001年以降、米国がテロとの戦いの名の下に始めた戦争や軍事作戦では90万人以上の死者を出し、世界中で3700万人の難民を生み出した。米国は詐取や強奪による経済覇権を推し進め、国際経済・金融機関の操作、ライバルへの脅迫・抑圧から、一方的な制裁と「ロング・アーム管轄権」の乱用まで、口先では公正と正義を語りながら、内心は自らの「ビジネス」のことしか考えてこなかった。米国は独占と抑圧による科学技術覇権を推し進め、知的財産権保護の名の下に独占をほしいままにし、国家安全保障の名の下に科学技術の問題を政治化、軍事化、イデオロギー化して「無差別」な監視と機密窃取に走り、名実ともに「ハッカー帝国」と化している。米国は人心を惑わす文化覇権を推し進め、独自の「不正な金銭、不正な論評、不正な発信」による世論産業網を育成しつつ、さまざまな手段で他国メディアの「口を封じ」て、国際世論を操作している。

   米国が名実ともに国際ルールと秩序の最大の破壊者であり、覇権、横暴、いじめこそが国際ルールに対処し、国際問題を処理する「米国式スタンダード」であることは事実が十分に示している。米国は少し前に、中国の度重なる状況説明を顧みず、基本的な事実を無視して「スパイ気球」の筋書きをでっち上げた。バイデン大統領は自ら命令を下し、強硬に戦闘機を出動させて中国の飛行船を撃墜した。これこそが弱い者いじめをする横暴な米国のやり方のもう一つの生きた例証だ。

   米国には、他者にむやみにレッテルを貼るよりむしろ、自らを省みて、過ちを正し、覇権を捨て、主権を尊重し、横暴な振る舞いをやめ、平和的共存の道を共に探り、いじめをやめて互恵・ウィンウィンに力を注ぐようお勧めする。

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