ｅスポーツのＶＳＰＯ、サウジ政府系ファンドから投資獲得

   【新華社リヤド２月２０日】ｅスポーツプラットフォームを運営する中国の英雄体育管理（ＶＳＰＯ）とサウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド（ＰＩＦ）傘下のサビーゲームズ・グループは１６日、サウジアラビアの首都リヤドで投資協定の締結式を行った。これにより、ＶＳＰＯは２億６５００万ドル（１ドル＝約１３４円）の投資を獲得した。

   サビーゲームズのブライアン・ワード最高経営責任者（ＣＥＯ）は「これは重要な戦略投資で、当社のｅスポーツに対する信頼感を示している。また、ＶＳＰＯのような業界の革新者がより幅広く、公平に世界のｅスポーツ市場に参入できるようにもする」と述べた。ＶＳＰＯの創業者で董事会主席の応書嶺（おう・しょれい）氏は今回の提携について、同社が中東とサウジ市場の開拓を続けていく上で便宜を図ってくれるとの見解を示した。

   サビーゲームズは２０２１年に設立され、ＰＩＦが持分を１００％保有する。これまでに日本のゲーム会社の任天堂やＳＮＫ、米国のアクティビジョン・ブリザードやＥＡ、テイクツー・インタラクティブの株式を買い増すなど、ゲーム業界で一連の投資を行ってきた。

   ＶＳＰＯ（旧称：ＶＳＰＮ）は１６年に設立され、「王者栄耀（オナー・オブ・キングス）」や「和平精英（ゲーム・フォー・ピース）」「ＰＵＢＧ」「ＰＵＢＧ　ＭＯＢＩＬＥ」などのｅスポーツ大会の運営を担当した経験を持つ。