【新華社アスタナ10月1日】カザフスタンの著名な経済学者、アルマス・チューキン(Almas Chukin)氏はこのほど、新華社の取材に応じ、ジャナタス風力発電プロジェクト建設を巡る中国とカザフスタンの協力について「都市に投資を呼び込み、現地の人々に新たな雇用をもたらした。シルクロード沿いのこの小都市は活気を取り戻しつつある」と興奮気味に語った。
チューキン氏は著名な経済学者で、中国とカザフの協力の体験者でもある。現在60代で、ジャナタス風力発電プロジェクトに出資したカザフの投資会社Visorのマネージングパートナーを務めている。
ジャナタスの事業について、中国と沿線諸国による「一帯一路」の質の高い共同建設であり、人類運命共同体の構築という理念の活写でもあるとの認識を示した。同事業は2021年に稼働し、中央アジア最大の風力発電所として、カザフ南部の電力不足を大幅に緩和している。
ジャナタスはかつてリン鉱石の採掘と化学肥料生産の中心地だったが、産業の衰退とともに、人々はこの単一工業都市を次々と去っていったという。チューキン氏によると、現地では11年に同事業の推進に乗り出し、多くのパートナー候補と協議した結果、最終的に中国と協力することに決めた。
チューキン氏は、中国がカザフに設備と投資、技術と経験をもたらし、10年前のカザフにはほとんど存在しなかったクリーンエネルギー分野の現地人材も育成されたと説明。新たに始まった風力発電事業は、ジャナタスの雇用創出と税収増につながり、カザフにクリーンエネルギーをもたらし、都市の発展をより効果的に促進していると語った。