中国設備工業の付加価値額、過去10年の年平均成長率8・2%

中国設備工業の付加価値額、過去10年の年平均成長率8・2%

新華社 | 2022-09-07 15:07:25

   【新華社北京9月7日】中国工業・情報化部装備工業一司の王衛明(おう・えいめい)司長は同部が6日開いた「ハイエンド設備製造業の大々的な発展」をテーマとする記者会見で、中国の装備工業は産業規模の拡大が続いており、2012~21年の増加値(付加価値額)は年平均8・2%増加し、一貫して中高速成長を維持していると明らかにした。特に今年に入ってからは、設備工業が新型コロナウイルス感染症の影響を克服していち早く回復しており、製造業の比較的速い回復をけん引している。

   装備工業は中国製造業の堅固な支えであり、過去10年間の産業規模が持続的に拡大し、産業構造の最適化が続いている。会見で発表されたデータによると、21年末時点で一定規模(主要業務の年間売上高2千万元、1元=約20円)以上の設備工業企業の数は12年比約45・3%増の10万5100社で、資産総額は93・0%増の28兆8300億元、売上高は47・8%増の26兆4700億元、利益総額は28・8%増の1兆5700億元だった。21年における設備工業の戦略的新興産業関連業界の売上高は前年比18・6%増の20兆元だった。

   王氏は「われわれはこの10年間、『高級数値制御工作機械と基礎製造設備』を手がかりとし、産業チェーン・サプライチェーンの弱点を補い続けてきた。マザーマシン(母なる機械)と呼ばれる工作機械は完全な産業体系を形成しており、産業の自主開発能力と信頼性が顕著に向上している」と説明。現在は完全デジタル化高速・高精度運動制御や多軸連動など一連の重要コア技術で新たな進展を実現しており、国産高級数値制御システムは「無から有へ」を実現し、国産工作機械市場でのシェアを31・9%に高めていると述べた。

   建設機械分野では、中国は22種類の建設機械製品を形成しており、建設機械の国内市場満足率は12年の約90%から現在の96%以上まで高まっており、掘削機やクレーン、ローダーなどの主要製品生産量は世界1位となっている。

   王氏は「中国の設備製造業がミドル・ハイエンドへと進む重要な時期にあり、経済・社会に対するサポートの役割がより際立っている。しかし、産業基盤の脆弱性や産業の発展環境を改善する必要性などの問題もあり、産業チェーン・サプライチェーンの安定性をさらに高める必要がある」と語った。工業・情報化部は今後、コア・キーテクノロジーの進展を推進し、産業基盤を強化させ、優良企業と産業クラスターの育成を行うとともに、特別政策文書を制定、発表し、設備工業のデジタル化発展を加速させていく。

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