エプソン、CIFTISでグリーン技術を披露 中国でのさらなる発展図る

エプソン、CIFTISでグリーン技術を披露 中国でのさらなる発展図る

新華社 | 2022-09-05 10:18:03

2日、CIFTIS会場内のエプソンのブースで製品を体験する来場者。(北京=新華社記者/薛臣)

   【新華社北京9月5日】「サービス協力で発展を促し、グリーン(環境配慮型)革新で未来を迎える」をテーマとした2022年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が5日まで北京市で開催されている。セイコーエプソンは、環境に配慮した革新的な製品を数多く出展している。

   エプソンは独自開発技術「Heat-Free Technology」を搭載したインクタンク式プリンターを重点的に展示。自社のレーザープリンターと並べて、両者が作動時に発する熱をサーモグラフィーでリアルタイムに測定し、レーザープリンターのほうが高温になり、プリントアウトされた紙も非常に熱くなることを来場者が間近で見られるようにした。これはレーザープリンターが何度も加熱を繰り返すためで、エネルギー消費量も多くなるという。一方、同技術を搭載したプリンターは、インク吐出の際にほとんど熱を使わず、消費エネルギーが従来型より約90%削減される。

   エプソン(中国)董事長兼総経理の深石明宏氏は、同社が21年に「環境ビジョン2050」をアップデートし、50年の「カーボンマイナス」と「地下資源消費ゼロ」の達成を目指すと説明。今回の出展もCIFTISのテーマに合わせ、グリーン発展と環境に焦点を当てていると述べた。深石氏は「われわれのブランドと展示が中国のお客さまや社会に対して少しでも貢献できることを目標にしている。また、CIFTISという大きなプラットフォームを活用して、全世界にわれわれのソリューションを発信したい」と語った。

   深石氏によると、同社の昨年の中国における売上高は前年比6%増だった。新型コロナウイルス感染症や部品不足、物流の停滞などの影響を受けたが、今年の目標はこの水準を維持し、さらなる飛躍を目指している。

   深石氏は、中国における同社のイノベーションの方向性について、デジタル化によって実現すべきであり、グリーン環境保護の分野に焦点を当てていくと強調。デジタル化とグリーン環境保護という強みを十分発揮し、中国でさらなる発展を目指す考えを示した。(記者/薛臣、龐元元)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。