【新華社ジュネーブ5月23日】世界保健機関(WHO)は19日、中国の康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)が開発したウイルスベクター型の新型コロナウイルスワクチン「コンビデシア(Convidecia)」の緊急使用を承認した。中国医薬集団(シノファーム)、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)に続き、WHOが緊急使用を認めた3番目の中国製コロナワクチンとなる。
WHOの声明によると、承認過程でカンシノ製ワクチンの品質や安全性、効果、リスク管理計画、有用性、生産状況に対する評価が行われ、世界各地の専門家から成るWHOの緊急使用リスト技術諮問委員会が新型コロナ感染予防基準に鑑み、効果がリスクを大幅に上回ると判断した。
WHOはワクチンの有効率を64%、重症化予防率を92%としている。
カンシノ製ワクチンはこれに先立ち、WHOの予防接種に関する戦略的諮問委員会(SAGE)による審査を受け、18歳以上に0・5ミリリットルを1回接種するよう提言を受けていた。
WHOがこれまでに緊急使用を承認した新型コロナワクチンは11種類で、米国製が4種類、中国製とインド製が各3種類、英国製が1種類となっている。
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