11日、陝西省西安市の新築駅にある物流基地で中欧貨物列車のコンテナつり上げ作業を指揮する作業員。(西安=新華社配信)
【新華社ベルリン3月19日】新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、欧州は経済への影響を肌で感じ始めている。
ドイツやフランス、英国、イタリアなどの主要経済国ではサプライチェーンの混乱や市場の乱高下への懸念から、経済の先行きに不透明感が強まっている。
しかし中国で、外資系を含む企業が続々と操業を再開し、工場に復帰する従業員が増え続けていることが、前向きなシグナルを発している。
外資の安定維持と外資系企業の業務再開促進のために、中国国家発展改革委員会(発改委)は、各レベル政府の経済監督・管理機関に対し、的確な支援策を打ち出すとともに産業チェーンの回復に関するニーズに積極的に応えるよう要請した。
BMWは2月3日に中国国内で業務を再開し、同月17日には工場の操業も再開した。BMW中国のヨヘン・ゴラー最高経営責任者(CEO)にとって良いニュースだ。
化粧品大手、ロレアル中国のファブリス・メガバーンCEOは新華社の取材に対し、厳しい感染予防措置の下で、2月10日から徐々に中国での業務を再開したと語った。
ドイツ貿易・投資振興機関の専門家、アヒム・ハオク氏は先日、新華社のインタビューに応じ、中国経済の再始動はドイツ企業にとって「非常に良いニュースだ」と述べた。
英国立経済社会研究所(NIESR)の首席エコノミスト、毛旭新(もう・きょくしん)氏は、中国との緊密な貿易関係により、英国経済、特に製造業が中国の経済回復から恩恵を受けるだろうと指摘した。
英オックスフォード大学開発技術・管理センター(TMCD)の傅暁嵐(ふ・ぎょうらん)主任は、中国での生産再開は中国の経済成長にとって重要であるだけではなく、欧州や世界のバリューチェーンや市場の安定にも不可欠であり、良い兆候だと述べた。
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